★☆☆☆☆
公式サイト
そもそも前日にイエジー・スコリモフスキ監督2作を観た余韻の中、観るべき映画じゃなかった。
映画はやっぱり観るべきタイミングというのがあるのだ。
しかもテレビでやっていたのをながら観。
なので、この感想はフェアではない。だから単なる備忘録。
と、なにやら言い訳ばかりですが、
早い話が、全く乗れませんでした。
かなり毒吐いてるのでこの映画が好きな方はこれ以上読まないほうが、いいと思います。
なんでしょうね、キレイ事って気がしました。
もしかしたらキレイ事と思う私が汚いのかもしれないけど、
主役の小林聡美には「郷にいれば郷に従え」と言いたい。
なんでも迎合しろってんじゃないんだけどもかたくなすぎる気がした。
私は彼女を見ていても、世の女性たちのように「ほっこり」幸せにはなれなかった。
だいたい日本映画なのに原題ROUKALA LOKKI(←意味はかもめ食堂)ってなんですか。
私の認識が間違ってたらいかんので念のため今、「原題」の意味を調べてました。
で、思ってたとおり「改めたり翻訳したりした題に対して、もとの題」って意味です。
で、この映画、もとなんてないのに原題をつけてる。
上っ面だけで、その実何もない、この原題はこの映画の全てな気がしちゃったよー。
小林聡美さん、もたいまさこさん、片桐はいりさんはそれぞれステキな演技をしていたと思うのですけど。
めがねがだめだったのである程度は予想はしてたけども、予想以上。
ちょっと気分的なこともあるかもしれない。
が、この監督とはきっと相性悪いんだろうなってのはわかったのでよし。
2012年01月24日
2012年01月23日
アンナと過ごした4日間/エッセンシャルキリング
見逃しちゃってたポーランド人監督イエジー・スコリモフスキの最近の2作を早稲田松竹で観てきました。
両方とも素晴らしかった。大満足!
アンナと過ごした4日間
★★★★☆
2008年 ポーランド・フランス
予告編
たった一人の身内である病弱な祖母の介護をしながら病院で遺体処理をする前科もちのレオン。
彼は看護士のアンナのことが好きだけど話しかけることなどできずに遠くから見ているだけ。
祖母の死をきっかけに彼はアンナの部屋に忍び込み。。。
タイトルの4日間はレオンがアンナの部屋に忍び込んだ日数。
1日目は、取れかけのボタンをつけてあげ
2日目は、ペディキュアを塗ってあげ
3日目は、正装して、誕生日会の残飯を食べ、彼女の指に指輪をはめようとし
4日目は、鳩時計を修理する
なーんてけなげ。
言っちゃえばストーカーなんだけども、彼の無垢な様子を見ているとなんだか憎めない。
監督はインタビューで、場所もヨーロッパのどこか、という程度の認識になるようにしたと言っている。
つまりこの物語は普遍的であり、誰の物語でもあるのね。
ストーカー行為はもちろん犯罪だし、そこは同意できないけれど、
人を愛するということは、無駄なものを全部はぶいたら、この映画になるのかもしれない。
アンナが彼の指輪を指にはめるシーンとか、なんか胸がいっぱいになってしまった。
映画は美しい映像と最小限のセリフに、突然時系列が入り組むもんだから油断ならない。
単純なストーカー話ではなくって、きちんと奥行きがあり、それによって時間の経過と彼の想いの深さとか本質がちゃんと示される。
ここも監督の思惑なんだろうけど、ずばり。
ラストの現実なのか夢なのかわからないあの容赦のない感じも好き。
結局恋というものはそういうものなのだ。
観てよかった。ほんとに。
エッセンシャルキリング
★★★★☆
2010年ポーランド・ノルウェー・アイルランド・ハンガリー
公式サイト
第67回ヴェネチア国際映画祭 主演男優賞&審査員特別賞 W受賞!
ただひたすら、男が逃げる。
Essential killing、必要不可欠な殺人というそのタイトルどおり、生きるために男は殺人を犯しながら逃げる。
主役のビンセント・ギャロ、主演男優賞は納得。
うめき声以外、ただの一言も発しないのだけど、そこにはセリフなんかよりも原始的で本能的な感情がある。
青い布を見て妻を思い出したり、あまりの飢餓状態からあらゆるものを食べ、そして奇行を連発(結構笑えます)したり、痛みにもだえ、血を流し、もがき、苦しむ。
極限状態の中での人間の本質がむき出しになる。
圧倒的な自然の美しさを前に、人間の生きる意味を問う。
唯一彼が穏やかになるのは、ある女性に助けられたあと。
彼はそこで人間としてのやすらぎを見出し、そこに留まりたいと思っていたように思う。
でも、結局そこから出て行かなければならなくなった時に、もう彼の中にはそれまでの闘争心がなくなっていたような。
彼のその後はわからないけど、人間にとっての生きるための本能と、やすらぎは相反するものなのかと、考える。
ラストシーンの美しいことといったら。
自然は過酷で厳しく、だからこそ美しい。
ああ、大画面で観れてよかった。
2作連続して観て思った感想。
監督はボクサー・詩人、ジャズドラマーという顔も持つそう。
なんだか納得。
極端に少ないセリフと美しい映像、しかし時にはげしく暴力的でもある。
ただ芸術性が高いだけでなく、その中にある間や表情でくすっとするシーンもあり、全然退屈しない。
けど、ご都合主義で終わることはなく。
映画の力ってすごいと本気で思った。
両方とも素晴らしかった。大満足!
アンナと過ごした4日間
2008年 ポーランド・フランス
予告編
たった一人の身内である病弱な祖母の介護をしながら病院で遺体処理をする前科もちのレオン。
彼は看護士のアンナのことが好きだけど話しかけることなどできずに遠くから見ているだけ。
祖母の死をきっかけに彼はアンナの部屋に忍び込み。。。
タイトルの4日間はレオンがアンナの部屋に忍び込んだ日数。
1日目は、取れかけのボタンをつけてあげ
2日目は、ペディキュアを塗ってあげ
3日目は、正装して、誕生日会の残飯を食べ、彼女の指に指輪をはめようとし
4日目は、鳩時計を修理する
なーんてけなげ。
言っちゃえばストーカーなんだけども、彼の無垢な様子を見ているとなんだか憎めない。
監督はインタビューで、場所もヨーロッパのどこか、という程度の認識になるようにしたと言っている。
つまりこの物語は普遍的であり、誰の物語でもあるのね。
ストーカー行為はもちろん犯罪だし、そこは同意できないけれど、
人を愛するということは、無駄なものを全部はぶいたら、この映画になるのかもしれない。
アンナが彼の指輪を指にはめるシーンとか、なんか胸がいっぱいになってしまった。
映画は美しい映像と最小限のセリフに、突然時系列が入り組むもんだから油断ならない。
単純なストーカー話ではなくって、きちんと奥行きがあり、それによって時間の経過と彼の想いの深さとか本質がちゃんと示される。
ここも監督の思惑なんだろうけど、ずばり。
ラストの現実なのか夢なのかわからないあの容赦のない感じも好き。
結局恋というものはそういうものなのだ。
観てよかった。ほんとに。
エッセンシャルキリング
2010年ポーランド・ノルウェー・アイルランド・ハンガリー
公式サイト
第67回ヴェネチア国際映画祭 主演男優賞&審査員特別賞 W受賞!
ただひたすら、男が逃げる。
Essential killing、必要不可欠な殺人というそのタイトルどおり、生きるために男は殺人を犯しながら逃げる。
主役のビンセント・ギャロ、主演男優賞は納得。
うめき声以外、ただの一言も発しないのだけど、そこにはセリフなんかよりも原始的で本能的な感情がある。
青い布を見て妻を思い出したり、あまりの飢餓状態からあらゆるものを食べ、そして奇行を連発(結構笑えます)したり、痛みにもだえ、血を流し、もがき、苦しむ。
極限状態の中での人間の本質がむき出しになる。
圧倒的な自然の美しさを前に、人間の生きる意味を問う。
唯一彼が穏やかになるのは、ある女性に助けられたあと。
彼はそこで人間としてのやすらぎを見出し、そこに留まりたいと思っていたように思う。
でも、結局そこから出て行かなければならなくなった時に、もう彼の中にはそれまでの闘争心がなくなっていたような。
彼のその後はわからないけど、人間にとっての生きるための本能と、やすらぎは相反するものなのかと、考える。
ラストシーンの美しいことといったら。
自然は過酷で厳しく、だからこそ美しい。
ああ、大画面で観れてよかった。
2作連続して観て思った感想。
監督はボクサー・詩人、ジャズドラマーという顔も持つそう。
なんだか納得。
極端に少ないセリフと美しい映像、しかし時にはげしく暴力的でもある。
ただ芸術性が高いだけでなく、その中にある間や表情でくすっとするシーンもあり、全然退屈しない。
けど、ご都合主義で終わることはなく。
映画の力ってすごいと本気で思った。
2012年01月18日
サルトルとボーヴォワール 哲学と愛
公式サイト
事実上の夫婦として公私にわたり影響を与えあった哲学者ジャン=ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーヴォワール。
1929年、パリ大学で出会ったふたりは互いに惹かれあい、大学卒業後、一緒に暮らし始めるが、サルトルは他の女性との関係も認めるという自由恋愛を提案。
結婚するか独身でいるかしか女性には選択肢がなかった時代、そのことに疑問を抱いていたボーヴォワールはその提案を受け入れるが、、、
哲学なんって難しくって大丈夫だろか、と思ってたんだけど、全然そんなこともなく。
日本のタイトルはサルトルが先にきてますが、主役はボーヴォワールです。
そして、原題はLes Amants du Flore、フロール(花)の恋人たちって意味だけど、フロールとはふたりが通ったパリのフロール・ド・カフェのこと。
ボーヴォワール役に「シャネル&ストラヴィンスキー」のアナ・ムグラリス。
シャネルに続きカリスマ先駆者を。
監督が誰よりもボーヴォワールになれる女性というだけあり、知性とカリスマ性を兼ね備えつつ、彼女なりの苦悩、葛藤を見事に演じていて素晴らしかった。
サルトル役のロラン・ドイチェ、ちょっと声が高いのが気になったけど、
天才でありつつ、不良っぽく、まったくもって自分勝手で節操なし、でも欠点さえ魅力的なサルトルになってました。
今見ても新しい彼女の生き様が、当時どんだけセンセーショナルであったことか。
小市民にならぬために、屈辱的な「自由恋愛」を受け入れるボーヴォワールの孤独や葛藤や痛み。
だけども、こうあろう、こうありたい、という彼女の姿勢と覚悟の強さは胸をうたれるし、なにより純粋にカッコイイ!
そういえば、アメリカのシーンが昔の映画のように車の窓から貼り付けたような映像でびっくりした。
でもこのサイトによると、これ、もともとテレビドラマ用だったそうで、低予算の関係から撮影が出来ずにそうなっちゃったらしいことがわかり、納得。
このほかにも上のサイトはいろいろとためになりました。ありがとうございます。
ネットで実際のふたりの画像をみつけたので、参考までに。
ボーヴォワールはとてもきれいな人だったようですね。
こちらはふたりのお墓。
映画に流れるジャズもステキだったし、予想してた以上に見ごたえのある映画です。
そして、まだまだいろいろと考えさせられることも多くあっり、そういう意味でも観てよかったと思える映画でした。
2012年01月12日
ミッション: インポッシブル/ゴースト・プロトコル
公式サイト
前作は観てません。
そして映画館で観るのは1作目以来。
でしたが、誕生日にレイトショーで。
晴海のキレイな夜景のあとのガラガラの映画館。
単純に楽しめました!
世界イチのビルでのあのシーンの臨場感は圧巻。
聞くところによるとトムはドバイの撮影前に6階建のビルだかをセットで作って練習してったとか。
さすがです!
個人的にうれしかったのは、チームメイトのサイモン・ペッグとジェレミー・レナーという布陣。
特にサイモン・ペッグ(二週連続)のあのゆるい空気感は素晴らしい。
彼を観てにんまりしてる自分に気づいてにんまり、みたいな怖いことになってました。
女性陣もナイス配役。
あれ?なんでケイト・モス!?と思ったら別人、な殺し屋役のレア・セドゥーがステキだったなー。
もちろん、チームメイトのポーラ・パットンもアクションシーンのストイックなかっこよさもよかった。
そー言えばポーラ・ハットンをプレシャスの時にハル・ベリーかと思ったのを思い出した。
あれ?そんなんばっかだ(苦笑)
観るなら断然大画面がオススメです。
お約束ともいえるハラハラドキドキ感と、その間にあるコネタでくすり。
とてもバランスのいい娯楽大作、2011年12月現在、製作費$145,000,000、興行収入$410,205,622は正しいお金の使い方って気がします。
蛇足。
アクション映画って食わず嫌いでついつい避けちゃう。
でもこれ観たら、去年なにかと話題だったワイルドスピードを観なかったことを激しく後悔しはじめた。
どっかでやってたら観たいなー。
2012年01月10日
宇宙人ポール
公式サイト
2012年の映画初め。
にはぴったりの「普通」に、笑って笑って、ちょっとうるっとして、な楽しい映画。
SFオタクのイギリス人クライブとグレアムは、アメリカでコミコン(コミックイベント)とUFOスポットめぐりを楽しんでいた。
ネバダ州のエリア51を通りかかった時、ポールと名乗る本物の宇宙人と遭遇するが、、、
ショーン・オブ・ザ・デッド、ホットファズのサイモン・ペッグとニック・フロストが主演と脚本。
それだけで高まる期待。
ポールの声はセス・ローゲン。50/50と同じようにゆるーく下品でとてもはまり役(声)
イギリス人が主役なので、アメリカって国を外から見てるのもおもしろい。
そこにすっかりアメリカ人な宇宙人のポールクン。
サイモン・ペッグの出す雰囲気がすごく好きで、その空気がこの映画にもあって、
彼が出てる限り映画は普通におもしろいものであるような、そんな気がしちゃう。


